先の見えにくい時代だと、よく言われます。
社会は大きく動き続け、経済環境や自然災害、技術の進化、価値観の変化が、私たちの生き方や企業の在り方に、さまざまな問いを投げかけています。
そんな時代の中で、人も企業も求めているのは、機能や合理性だけではないのかもしれません。
むしろ今、より大切になっているのは、「この存在は、何を大切にしているのだろう」と感じられること。
そこから生まれる安心感や共感、信頼、そして、そっと心が動く感覚なのではないかと思います。
COTOVIAは創業のころから、「Emotional Design/エモーショナルデザイン」という言葉を大切にしてきました。
けれどそれは、感情を強く揺さぶるような演出のことではありません。
もっと静かで、もっと深いところで、心に触れていくようなものです。
私たちが考える“エモーショナル”とは、生命の源が本来の輝きを果たし、新たに気吹き、万物に穏やかさと優しさをもたらしていくような、心に響く感動価値のことです。
それはまた、人と地球に寄り添い、森羅万象に感化されながら、目には見えにくい価値をすくい上げ、未来へとつないでいく創造の姿勢でもあります。
ブランディングという言葉から、ロゴや広告、プロモーションの印象づくりを思い浮かべる方も多いかもしれません。
けれど私たちは、ブランドとはもっと深いものだと考えています。
ブランドとは、その存在に宿る思想や文化、人格、空気感のようなもの。
企業であれば、理念や使命、経営者の願い、組織文化、日々のふるまい。
地域であれば、風土や歴史、記憶、人の営み。
商品であれば、その背景にある哲学、つくり手の信念、届けたい未来。
そうした見えにくい価値こそが、その存在をその存在らしくしているのだと思います。
エモーショナルブランディングとは、そうした見えない価値を、言葉やビジュアル、体験や関係性の中に、丁寧に映し出していく営みです。
何かを大げさに飾るのではなく、もともとそこにある本質を、伝わるかたちに整えていくこと。
その結果として、人の心に静かに届き、共感や信頼が少しずつ育っていく。
それが、COTOVIAの考えるブランディングです。
COTOVIAが大切にしている根底には、「真・善・美の調和」という考えがあります。
真とは、本質に対して誠実であること。
善とは、自分たちだけでなく、社会や他者にとっても望ましい循環を生むこと。
美とは、調和の中から生まれる心地よさや、言葉にならない納得感、そして心を動かす力のことです。
真・善・美が結ばれているとき、ブランドは自然と強く、そして美しくなっていくのだと思います。
どれほど見た目が整っていても、内側に真実がなければ、人の心には長く残りません。
どれほど理念が立派でも、それが誰かにとっての善い作用につながっていなければ、共感は広がりにくいものです。
どれほど正しいことを語っても、そこに美しさがなければ、人はその価値を直感的に受け取ることができません。
だからこそ私たちは、在り方を見つめ、社会を想い、より深く、より高く、より自由に、願いを未来へ紡いでいくことを大切にしています。
人と人。
人と組織。
人と地域。
人と社会。
人と世界。
そのあいだに流れるものを感じ取りながら、日常を豊かにし、心をつないでいくデザイン。
それが、私たちの姿勢であり、創造の源になっています。
COTOVIAは、Emotional Design with Harmonious Enlightening という理念を大切にしています。
感性をただ感覚的なものとして扱うのではなく、経営や社会との関係の中で活かし、共感価値を育てていくための考え方です。
企業や地域が本来持っている魅力は、いつも表に出ているとは限りません。
むしろ、本当に大切なものほど、内側で静かに息づいています。
思想や哲学を見えるかたちにすること。
組織や地域の在り方やアイデンティティを整えること。
理念や方針を言葉にすること。
事業ブランディングや商品開発に関わること。
共創し、共鳴し合うコミュニケーションをデザインすること。
感性を通して本質を見つめ、それを社会に届く価値へと育てていく。
COTOVIAは、単なるデザイン会社というより、共感を生み出す有機的なデザインコンサルティングと価値創造を目指す、感性クリエイティブカンパニーでありたいと思っています。
今、多くの企業や地域には、すばらしい商品や意義のある事業、長い時間をかけて育んできた技術や思想があります。
けれど、その価値が十分に伝わっていないことも少なくありません。
情報があまりにも多いこと。
比較されることが当たり前になっていること。
言葉や表現が似通いやすいこと。
そして何より、本当に大切にしていることが整理されないまま、表現だけが先に走ってしまうことがあるからだと思います。
だからこそ必要なのは、目立つことよりも、深く届くこと。
人の心の奥にそっと触れ、共感を生み、記憶に残り、やがて信頼へと変わっていくような価値のつくり方です。
エモーショナルブランディングとは、感傷的であることではありません。
むしろ、複雑で混沌とした時代の中で、本質とつながり、自分たちらしい世界観を持ち、未来を描いていくための、静かで実践的な在り方なのだと思います。
COTOVIAという名前は、ポルトガル語で「ひばり」を意味します。
ひばりが飛び立ち、あたたかな春を告げるように、感動価値を創出することで、お客様の新たな誕生や再生、上昇を支える存在でありたい。
そんな願いを込めて、2010年にこの名で創業しました。
創業メンバーは、CI構築やブランド戦略、事業開発などを数多く手がけ、日本におけるCI構築の先駆的存在でもあるPAOS代表・中西元男氏のもとで学び、実務経験を重ねてきたメンバーです。
その思想や方法論を受け継ぎながらも、今の時代らしさや等身大の感覚、自由な発想を大切にしながら、未来に向けて創造の幅を広げてきました。
日常生活や地域社会との関わりを、より丁寧に、より深く、より豊かに見つめる。
そうすることで、身近なところから大きな流れまでを感じ取りながら、物事を考える。
その営みの中で、自らの感性や創造性を育み、思想を深めながら、活動の舞台を少しずつ広げてきました。
私たちの創造の源泉は、まさにそこにあります。
人と地球に寄り添い、森羅万象に感化されながら、心に響く価値を生み出していくこと。
それが、COTOVIAのエモーショナルデザインの原点です。
私たちは、ブランドとは選ばれるための記号ではなく、未来に向けた約束なのだと思っています。
この会社は、何を大切にしているのか。
この事業は、どのような世界を目指しているのか。
この商品は、どんな喜びや豊かさを届けたいのか。
この地域は、どんな記憶や願いを受け継いでいるのか。
そうしたものを、ただ説明するのではなく、心に響くかたちで届けていくこと。
そこに共感が生まれ、関係が育ち、信頼が少しずつ積み重なっていきます。
その連なりの中で、ブランドは社会の中に静かに根づいていきます。
エモーショナルブランディングとは、心を動かすことを通して、その存在の意味を社会にひらいていくことでもあります。
本質を見つめ、見えない価値を信じ、それを未来へと紡いでいくための思想であり、実践でもあります。
混沌とした時代だからこそ、人も企業も地域も、自らの“らしさ”と未来への指針を必要としています。
そのとき感性は、曖昧なものではなく、本質に触れるためのやさしい知性になるのだと思います。
COTOVIAはこれからも、真・善・美の調和を軸に、人と人、人と組織、人と地域、人と社会をつなぎながら、心に響く価値を創造してまいります。
日常を豊かにし、心をつなぎ、未来へと願いを紡いでいく。
そのためのデザインを、これからも静かに、誠実に、続けていきたいと思っています。
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