Uwajima Shinkin Bank
愛媛県宇和島市に本店営業部を置く、地域金融機関のブランド化 CIプロジェクト
創業90周年を機に実施されたCIの再構築。職員がボトムアップで行動する文化づくりと数値目標の達成を目標に掲げ、全職員で「宇和島信用金庫らしさ」をより深めていくプロセスを経て形となったプロジェクトです。

宇和島信用金庫は愛媛県南予地方で唯一の信用金庫です。高川英穂理事長(当時)は、入庫後、様々な業務改革を遂行、トップダウンの経営と職員による努力の積み重ねで着実な成果を上げていました。
地域密着度No.1の金融機関を目指すために、一方通行のコミュニケーションではなく、お客様、地域と双方向のFace to Faceのコミュニケーションを目指した、地域全体を巻込んだ経営が必要だと感じておられました。一方、厳しい地域経済の中、永々と生き残る為には、地域内での他業態にはない「ブランド力」を活かした差別化をしたいとの強い想いを持たれ、創業初期の私たちに熱い想いを語ってくださいました。
「地域の子供達やご高齢者にも親しんでもらえるブランド」「これまで男性が多い職場であったため、女性視点から様々に提案してほしい」「職員がボトムアップで行動する文化づくりをしたい」と、高川氏よりあたたかくも真剣な眼差しでお話しくださいました。
プロジェクト前提条件:
①全職員参加型
②CIとQCと方針管理ミックス、宇和島信用金庫の規模の特性と独自性を最大限に活かす
<目標> 職員がボトムアップで行動する文化づくり/数値目標の達成を併せて行う
※村尾明弘専務理事(当時、後に理事長ご就任)を中心に職員とコトヴィアで構成した実行委員会メンバーがプロジェクトのまとめ役となり、役員・支店長・職員全員それぞれの立場から参画。




「地域の方に愛され、末永く信頼される存在に」との職員の皆さんの願いを込め、また地域の子供たちにも親しんでもらえるように、あたたかさ、優しさを感じていただけるデザインを目指し、心を込めて制作をしました。
デザインプレゼンテーションでは数案をお持ちし、高川会長はじめ、実行委員会の皆さまでシンボルデザインをお選びいただきました。
※四国を表す四角形に「US=Uwajima Shinkin」が含まれ、人と人とが向かい合い、ふれあいつながり合う「絆」や「縁」も感じていただけるようデザインをしています。

新しい企業理念体系は「宇和島信用金庫 IDEA」にまとめ、企業理念は創業の精神を尊重した「愛郷心と人生美の創生」とし、さらには目標とすべき5つの方向軸「存在意義・企業目標・経営姿勢・事業領域・行動姿勢」を明確にしました。
さらに、職員の行動目標として10項目を定め、職員が携行できるように、ミニコンセプトブックをつくり宇和島信用金庫 IDEAと行動目標がいつでも閲覧できるようになりました。
※IDEAビジュアルの五角形は、宇和島の城郭が五角形で設計され、街並みが造られた歴史的な名残から着想しました。地域を大切にしていく想いを引き継いでいます。

企業理念や役職員の想いを、地域に暮らす子供からお年寄りまで、優しい言葉でわかりやすく伝えるために「この街が好き、この街と未来を拓く」というコーポレートメッセージを定めました。

一般のお客様には、もっとも大切な「うわしんの心」をメッセージとしてお伝えできるよう理念を体系化。コンセプトブックとしてまとめました。メッセージは、宇和島信用金庫の想いを伝える様々なメディアやイベント、広告などでもよく使用いただき、現在では地元の方々にもお馴染みのフレーズとして親しんでいただいています。

宇和島信用金庫 新ブランド発表会
プロジェクトが始動して1年後の2011年、新CIを発表・導入

2012年5月には創業90周年を迎え、村尾明弘氏が理事長に就任。(プロパー出身初)
また、初の女性支店長が誕生。現在も地域密着型金融機関として、地縁人縁を大切にされながら、地域と共に自己革新とCIの深化を進められています。

CI発表会にて新しいデザインアイテムをお配りしました。名刺を受け取られた職員の方の笑顔が何よりも嬉しい一コマです。


新CI発表に向け、社内外へ向けての新しい宇和島信用金庫ブランドを広く認知いただくため、新聞広告からローカル誌、TVCMなど様々なメディア向けのブランド広告のディレクション作成をさせていただきました。





新デザインのデザインマニュアルを作成時には、長期に渡ってデザインの指標としてご利用いただくため、実際の現場にて使いやすいように、ご担当者の方々と構成内容の擦り合わせをしながら作成を進めました。

永く宇和島信用金庫のブランドイメージを保ち再現いただきやすいよう、アイテムや使用例などは項目毎に細かく規定をしています。
デザインマニュアルをお渡しした後は、資料をご覧いただきながらデザイン校正ポイントをうわしん金庫内でスムーズにご活用いただけるよう、COTOVIAにてサポートをさせていただきました。
宇和島信用金庫のデザイン開発については、Project「宇和島信用金庫 デザイン開発」にて詳しくご紹介しております。
理念開発は、宇和島信用金庫のDNAとして培われてきた「社是」や「社訓」「精神」「文化」と、大切に継承すべき「哲学」や「価値観」のエッセンスを、丁寧に抽出しながら現代的解釈と未来志向を加え、新たな理念の言葉として表現していくプロセスです。

様々な角度でアンケート調査・ヒアリング、職員の皆さまとのディスカッションを重ねました。そこから導かれたキーワードをもとに紐解き、社史も読み合わせて、宇和島信用金庫さまにぴったりと違和感のないフレームを徐々に形づくっていきました。

どのような言葉が宇和島信用金庫の理念としてふさわしく、末長く企業のDNAとして継承すべきか、みなさまからのアンケートに始まり、単純に数値化をすることができない言葉やキーワードは丁寧に区分し、検討を重ねています。


当時使用されていた社名ロゴとアイテム。社名表現だけでも10種類は超えており、情報発信イメージは統一されていませんでした。
※村尾明弘専務理事(当時)を中心に役職や部署、世代が異なる職員メンバーとCOTOVIAで構成し、プロジェクトのまとめ役となりました。役員・支店長・職員全員それぞれの立場で全職員参画型でプロジェクトを進めました。


プロジェクト目標、進捗プロセス、アンケート結果、各部署でのCI活動への取り組みなど、職員の皆さまと共有しました。

「元気な地域・元気な金庫・元気な私」をスローガンに職員の皆さまで「宇和島信用金庫らしさ」を再発見、丁寧に積み上げていくプロジェクトとなりました。

若い世代のメンバーを交えた横断型ワークショップ

理念開発にあたっては、各種調査・ヒアリング・ディスカッションから導かれたキーワードをもとに、理念体系を検討。宇和島信用金庫の理念として、どのような言葉が「永々と企業文化を表すべきか」「職員の心に響き行動されていくか」役員も交えた真剣な話し合いと検討を重ねました。




新しい宇和島信用金庫ブランドを広く認知いただくため、新聞広告からローカル誌、TVCM地元の催事、スポーツイベントなど、様々なメディアにてブランド広告を多数作成、ディレクションを行いました。

宇和島信用金庫発行「ふれあい通信」は、社内にて編集いただきやすいように基本フォーマットをご用意しました。
愛媛新聞 掲載広告




COTOVIAにとっては創業時にご依頼をいただいた長期プロジェクト。当時の高川理事長はじめ、実行委員会・うわしんの皆さまと多岐にわたるプロジェクトを通じ、多くの学びを得た大切なCIプロジェクトとなりました。
デザイン開発については Project「宇和島信用金庫デザイン開発」にて、詳しくご紹介しております。
宇和島伊達400年祭を機に、地域のこどもたちの未来へとつなぐことをテーマに宇和島信用金庫様との共同企画については 、Project「うわしんNEXT100事業」にて、ご紹介しております。
CI戦略・理念体系の開発/理念体系 ビジュアル化/シンボルデザイン/基本デザイン要素の開発(VI構築)/各種デザイン、外装シャッターデザイン、施工ディレクション/Webサイト基本デザイン・制作ディレクション/デザイン監修、アートディレクションおよび情報発信助言/広告関連アートディレクション/コミュニケーション戦略アドバイス/理念浸透プログラム戦略助言/マナー講座プログラム提案・アドバイス
コンサルティング・総合プロデュース・プランニング・戦略企画/荻原実紀
シンボルデザイン・デザイン制作・アートディレクション、企画補佐/リチャーズ智恵子
Works list